第440回エフエム愛媛放送番組審議会
1 開催年月日
2024年11月15日(金) 午後4時00分~4時30分
2 開催場所
松山市竹原町1丁目10番7 株式会社エフエム愛媛 会議室
3 委員の出席
委員総数 5名
出席委員数 5名
出席委員の氏名 | |
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委員長 | 稲浦 調 |
副委員長 | 真木 輝彦 |
村上 茉莉江 二神 一誠 和泉 健弥 |
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放送事業者出席者名 | |
取締役総務部長兼放送部長 | 戸嶋 了一 |
編成制作部長 | 関 千里 |
4 議題
課題番組/「Fine」
5 議事概要
生活密着型のご長寿生放送番組としてとてもよく仕上がっており、完成形に近いという印象を抱いた。10分前後のコーナーがいくつかと、リクエスト含めたくさんの楽曲と軽妙なトークで構成されている、「聴きやすい」番組で、ためになる情報がたくさん詰まっていると思った。パーソナリティの大澤さんも2時間30分の中でばてることなく、エネルギッシュに進められていて大変聴きやすかった。大澤さんと高橋さんとで異なった語り口調、雰囲気で聴き比べることができるのもFineの面白い点だと思う。毎日同じ時間に同じコーナーや楽曲が流れるということで、時報替わりにしているようなリスナーも多いのではないだろうか。今後の時流に合わせてFineがどのように舵を切っていくのか、大変楽しみだ。
6 審議内容
- ◎委員長
- 今回は、「Fine」の合評をお願いします。
- ◎A委員
- ある意味完成形に近い番組で特に指摘すべき点がみあたらない、審議が大変難しい番組だと感じた。爽やかな朝にふさわしい、日常的なテーマの元進行するトークの合間に、トラフィックインフォメーションや今日のお天気、住宅やお金についてのプロからのアドバイスなど、リスナーが求める情報が盛り込まれており、番組構成がとても美しいと思った。一方で今後、より求められるような形に番組スタイルを変えていくべきか否か、FM愛媛として判断を求められていくのだろうとも思う。
全体としてラジオの古き良き所がつまった番組なので、今後Fineをどのように変えていくかによってFM愛媛の、ひいてはラジオ業界の未来が定まってくるのだろうと思う。社としての今後の判断に大変期待している。 - ◎B委員
- 生活密着型のご長寿生放送番組としてとてもよく仕上がっており、完成形に近いという印象を抱いた。しかしながら、番組ターゲット層として据えている「主婦」が減り、共働き世代が増えていく中で、長尺の生活密着型の生番組というものがそもそも必要なのか、大きな時代変化の中、今後どのように舵を切っていくのか、よく考えて進めていってほしいと考える。
一方で住宅の情報やお金についての情報など、広くリスナーが求めている内容を発信するコーナーが多いので、そういった点は今後も変わらず大切にしていってほしいと思う。 - ◎C委員
- 10分前後のコーナーがいくつかと、リクエスト含めたくさんの楽曲と軽妙なトークで構成されている、「聴きやすい」番組だと思った。楽曲はたくさん流れるものの「本格的な音楽番組」ということもなく、みんなが気軽にイージーに聴くことができる選曲が多い印象をもった。その中で主婦層が求める情報をたくさん盛り込んだ番組だと感じた。「クリエイト伸」さんによる住宅のコーナーなど、長年放送してきた息の長いコーナーも多いが、中だるみすることもなく、リスナーにとって非常に興味をそそられるテーマを据えて毎回情報発信をされているので、今後もテーマ設定に励んで、「ためになる」コーナーを作ってほしい。日常生活を起点に設定したテーマに送られてきたメッセージと、広く共感できるような日常ネタがうまく織り交ぜられてトークが展開され、番組構成もとても面白いと思った。今回の番組審議会の課題である木曜日・金曜日担当パーソナリティの大澤さんも、月曜日から水曜日担当パーソナリティの高橋さんも、注意深く毎日を過ごされ、番組でのネタ探しに奔走されているなと思った。
一点指摘するとすれば、フリーテーマと言いつつ、毎回のメッセージテーマを発表している点に少し違和感を覚えたので、少しでも緩和するために「今日のテーマは○○ですが、その他どんなことでもメール送ってください!」という文言でメッセージを募る方がよりよいと思った。また、番組内で一か月パワープッシュする楽曲「Fineミュージック」についての説明や言及が全くないと、初めて番組を聴いた人に不親切だと思うので「Fineで推している楽曲です」程度の言及は必要だと思った。 - ◎D委員
- 朝の生放送番組ということで元気になることができる楽曲や、番組テーマに沿ったリクエスト楽曲が流れていた。選曲は全体として非常に若く、新しいアーティストの楽曲がよく流れるように感じたが、それだけ聴取層が様変わりし、30代~40代の比較的若年層のリスナーが多いのだなという実感をもった。一方で「その日がどんな天気、どんな季節であってもきもちのよい朝を過ごしましょう」という番組設立当初のコンセプトはいまだ変わっておらず、一貫性があってとてもよいと思った。
番組としては長尺だが、リスナー側としては、瞬間瞬間をチョイスして参加し、楽しめる番組つくりになっているのだろうと感じる。パーソナリティの大澤さんも2時間30分の中でばてることなく、エネルギッシュに進められていて大変聴きやすかった。前回番組パーソナリティをされていた時には子育て真っ最中だった大澤さんだが、今では子育てが一段落したということで、別曜日担当の高橋さんとはまた別視点からコメントを述べることができるのではないだろうか。二人のパーソナリティ性の差異もまた、Fineの魅力なのだと思う。 - ◎E委員
- 2時間30分と長尺の番組ではあるものの、楽曲がよく流れるし、専門的なコーナーも多く、大変ためになるような情報発信がなされているように思う。Fineが今後の世の中の流れにどのように順応していくのか、ぜひ考えていってほしい。
毎日同じ時間に同じコーナーや楽曲が流れるということで、時報替わりにしているようなリスナーも多いのではないだろうか。それだけリスナーの生活に寄り添った番組なのだろうし、リスナーへの安心感も提供できているのだろうと推察した。パーソナリティの大澤さんと高橋さんとで異なった語り口調、雰囲気で聴き比べることができるのもFineの面白い点だと思う。
7.その他参考事項
次回の議題/「noondaypop」